最終退行

 

またまた来ました。池井戸ジャンキーのbocchi-niです。

最近はおかげさまで、本を集中して読む時間が作れていますので小説に没頭しています。(私生活が不安定だと啓発本を読む傾向に走りがちなので、結果さらに迷子になることが多いです(笑))

さて今回読んだ作品はこちらです。

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池井戸先生の十八番のザ・銀行物です。内容も「水戸黄門かよ」っていうくらいお決まりの、僕の大好きな勧善懲悪パターンです♪

池井戸作品は、今ちょうどテレビでやっている「下町ロケット」然り、今まで普通に働いていた普通の人(でもスペックは高めで、でもどちらかというと世渡り下手なやや不器用な設定)が急にトラブルに巻き込まれて、しかもそれが一部の権力者の私利私欲が発端となるもので、そのラスボス的な権力者が突き付けてくる試練に翻弄されながらギリギリのがけっぷちのところまで追い込まれながら、最終的には一発大逆転でめでたしめでたしという流れが一つのお約束の展開です。

毎回、主人公の身近には厄介な上司が敵となって、主人公を追い詰めるという“嫌なヤツ”枠の登場人物がいるんですが(だいたい返り討ちにあって、そいつの人生台無しみたいなパターンもセットになってるんですが(;^ω^))、今回の作品はかなり嫌なヤツでした。嫌なヤツ過ぎて、本当にこんな人間が身近にいたらどうやって戦おう?ってフィクションとは知りながら想像させられてしまう池井戸先生の文章力にまいってしまって、しばらく本当に胃が痛かったです。やっぱり組織の中で、精神年齢が低い人に権力を持たせちゃうと、周りがえらいこっちゃってなるよねっていう典型的なものでした。

でも、最後は正義が勝つ(あくまで一方の角度だけからの見方ですが)っていう風にまとめちゃうのは、いつもながら凄いな~、そりゃ本も売れるな~、実写化されるよな~って思います。

終わり方はやっぱりちょっともやっと感を残しつつ、でも主人公は自分の生き方と信念を貫いてめでたしめでたしって感じでした。

池井戸作品、ますます中毒になりそうな感じがします。

 

追記

こないだマツコがAIひろしに聞いてみた、健康寿命を延ばしてピンピンコロリで逝ける秘訣をNHKでやってました。

食事や運動より読書をしている人が、統計的に健康寿命が長いというデータがあるという話です。

あくまで一つの考え方ですが、「そ~なんだ~、へ~」って関心させられる反面、人間の寿命のことまでAIに相談する時代になったのねって、ちょっと変な気分になりました(笑)